液晶から有機EL

液晶から有機EL

有機ELは、次世代薄型ディスプレイの本命と言われていて、非常に薄く作れて弾性体にも出来ることから、特にスマホやタブレットなどのモバイル機器のディスプレイとして有望とされている。

原理としては、微小なLEDでドットを形成し、有機蛍光材料を励起させて色表現するというもの。

LEDなので応答速度が従来の液晶よりもずっと速く、自己発光するので高輝度に出来るため、コントラスト比が高くなる。

スマホやタブレットで高画質な表示をするには有機EL、WiMAXやデジタル表示の小型な表示版には液晶とすみわけが進みそうだ。

発光OFFで黒を表現できるため、発光体を液晶シャッターで閉じる液晶ディスプレイよりも省電力にすることが可能だそうだ。

有機ELで日本は出遅れ

本来は日本がこの分野で先行していたが、有機EL元年とも言うべきここ数年が景気が悪くて投資が進まなかったので、すっかり韓国に追い越されてしまった。

現在の有機EL市場はサムスンが最大手で、次点のLGと合わせると、商業ベースに乗っている市場ではほぼ100%のシェアになるそうだ。

日本が液晶ディスプレイで大きなシェアを握っていたのは、実は液晶原料のインジウムの入手性にあった。

北海道に豊羽鉱山という世界最大のインジウム鉱山があって、これがあることで日本メーカーは液晶の入手において大きなアドバンテージがあった。

しかし残念ながら、2006年で豊羽鉱山は閉鎖になっている。
日本メーカーの凋落はそのあたりから始まったような気もする。

現在のインジウム産出の最大手は中国のようで、中国が戦略的にインジウムの産出量や価格をコントロールするので、各国はそれを嫌っているようだ。

有機ELの原料

有機ELの原料は、まずは発光体がLEDなのでシリコン。

シリコンは世界中色んなところにある。

蛍光材料は、イリジウム、ビリジン、五酸化パナジウムなどだそうだ。

イリジウムはレアメタルで産出地が偏在しているが、ビリジンは有機物で化学合成できる。

パナジウムは原油精製の過程で副産物として取れるそうだ。

つまり液晶だと原料入手を中国にかなり握られてしまうが、有機ELだと原料入手の選択の幅が広がるということになる。

中国経済は失速してきているので、産業構造がイケてなくてもドル箱になるレアメタル、レアアースについては強引な取引をしてくると予測されている。

そうなると、中国のインジウムに依存せざるを得ない液晶ディスプレイは、だんだん下火になり、代わって有機ELが次世代のモニターになると思われる。

有機Elをやろうと思ったら、LEDを大量に作らないといけなくなる。

LEDは半導体で、その原料のシリコンは電気精錬で作られるので、大電力を低コストで調達出来るところが有利になる。

ぶっちゃけ大電力を低コストで安定して得るには原子力が一番なので、原発大国じゃないと有機EL大国にはなれない。

日本は福島原発事故で原発がすっかり下火になってしまったが、韓国は実消費ベースで45%が原子力の隠れ原子力大国なので、電気料金が日本よりも安い。

参考 WiMAX比較!WiMAXおすすめキャンペーン プロバイダを比較 2018年8月17日

有機ELでは世界シャアトップだと思っていたサムスンだが、実はそうでもなかった。

サムスンが強いのはスマホ用有機ELで、大型の有機では台湾、中国とほぼ変わらない。